会社をよくする取り組みは、次の順番で進めるのが大事だと、当社は考えています。
直す前に、まず会社のお金に起きている10の症状を確かめたい方へ
- お金の出入りを整える(資金繰り)
- 会社の体力をつける(借入・預金・在庫など、会社が持っているものと借りているものの形)
- もうけの仕組みを大きく変える(事業のやり方そのもの)
すぐに相談したい方へ:初回面談で、このテーマを相談する
月末が近づくと、夜中に目がさめて、支払いが不安になる。
今は、物の値段も人件費も、毎年上がる時代です。
利益を少しずつ上げる改善では、上がる費用に追いつかれてしまいます。
必要なのは、もうけの仕組みそのものを変えることです。
そして、その大きな挑戦をするために、まずお金と会社の体力を整えます。
少しずつの利益改善は、費用の上がり方に追いつかれる
2026年の春の賃上げは、平均5.01%でした。5%を超えたのは3年続けてです。
最低賃金も、2026年度は全国平均で1,121円から1,177円へ、約5%上がる見込みです(答申)。
出典:連合「2026 春季生活闘争 最終回答集計」、厚生労働省 中央最低賃金審議会・各地方最低賃金審議会の答申
たとえば、次の会社で考えてみます。
| 金額 | |
|---|---|
| 年商 | 10億円 |
| 人件費 | 2億円 |
| 営業利益 | 3,000万円(年商の3%) |
人件費が1年で5%上がると、1,000万円ふえます。
これは、年商の1%分です。
つまり、1年かけて営業利益を1%上げても、人件費が上がった分で消えてしまいます。物の値段の上がり分は、まだ入っていません。
(数字は説明のための例です)
当社の経験では、営業利益を1%上げるにも、1年ほどかかることが多いです。
計画づくりから始めると、実際の改善が始まるまでに半年かかることもあります。
1〜2年かけて数%の利益を上げている間に、その利益は、物価と人件費の上がり分で消えてしまうことがあります。
だから今は、少しずつの改善ではなく、もうけの仕組みを大きく変えることが必要です。
値段の決め方、売る相手、商品、仕事の進め方。会社の稼ぎ方そのものを見直します。
大きく変えるには、先にお金と体力が要る
もうけの仕組みを変えるのは、大きな挑戦です。
新しいことを試す間、すぐには利益が出ません。うまくいかないこともあります。
そのとき、お金に余裕がないと、挑戦をやめて、目の前の支払いを先にせざるをえません。
もう1つ、覚えておきたいことがあります。
利益は、計算の上の数字です。支払いに使えるのは、お金です。
利益は、売った月に数えます。お金は、代金が入った日に増えます。
利益が増えても、代金が入る前に仕入れ・給料・返済が来れば、お金は減ります。
だから、まずお金の出入りと、会社の体力を整えます。
それが、もうけの仕組みを大きく変えるための土台になります。
3つの段で、見るもの・得られるもの
| 段 | 整えるもの | 決算書でいうと | 社長が得られるもの |
|---|---|---|---|
| 1段目 | お金の出入り | 資金繰り表(キャッシュフロー) | 「来月も払える」という安心と、考える時間 |
| 2段目 | 会社の体力 | 貸借対照表 | 必要なときに借りやすい状態、もしものときの備え |
| 3段目 | もうけの仕組み | 損益計算書 | 費用が上がっても、利益が出てお金も残る会社 |
1段目:お金の出入りを整える
- 入るお金と出るお金を、週ごとに並べます。月末だけでは、月の途中の支払日に足りなくなることに気づけません。(資金繰り表の作り方)
- 足りなくなる週と金額を、先に知ります。
- 代金をもらうのを早める、支払日をそろえる、売れ残りの在庫を減らす、といった手を考えます。
ここができると、「来月払えるか」という不安が小さくなります。社長が、先のことを考える時間ができます。
2段目:会社の体力をつける
- 事業で生むお金に合った返済にします。 返済が重すぎると、1段目で整えたお金が、すぐに崩れてしまいます。
- 手元にいくら持っておくかの目安を決めます。 当社では、週のはじめに「1週間の平均の支払いの約2倍」を持っておくことを目安にしています。(1週間の平均の支払いの約2倍の説明)
- 銀行に、会社の今とこの先を、数字で説明できるようにします。
年商8億円ほどの運送会社では、借入全体の組み方を見直し、毎月の返済が600万円から400万円になりました。1か月で200万円、1年で2,400万円が、返済に回らず手元に残る形になりました。利益が増えたわけではありません。同じ利益でも、お金が残る形は変えられます。
(運送会社の事例)
ここができると、必要なときに借りやすい状態に近づきます。ただし、借りられることを約束するものではありません。銀行の判断は、会社の状況によって変わります。
3段目:もうけの仕組みを大きく変える
- 商品や事業ごとに、使ったお金に対して、どれだけ利益とお金が戻っているかを見ます。
- 値段の決め方、売る相手、商品、仕事の進め方を見直します。
- 伸ばす事業に、人・時間・お金を集めます。採算の合わない事業は、小さくすることも考えます。
1段目と2段目ができていると、新しいことを試して、うまくいかなくても、すぐにお金が尽きません。
だから、腰をすえて、もうけの仕組みを変える挑戦ができます。
よくある質問
Q. 利益を増やすことは、大事ではないのですか?
A. とても大事です。これは順番の話です。お金と会社の体力が整うと、もうけの仕組みを変える挑戦を、腰をすえて続けられます。
Q. 今、お金に困っていません。それでも1段目からですか?
A. 困っていなくても、この先の支払いが見えているかを確かめます。見えていれば、2段目・3段目へ早く進めます。
Q. 値上げだけでは、足りませんか?
A. 値上げは大事な手の1つです。ただ、費用は毎年上がります。値上げをくり返すだけでなく、売る相手や商品、仕事の進め方まで見直すと、費用が上がっても利益が残りやすくなります。
Q. どれくらいの期間がかかりますか?
A. 会社によってちがいます。急ぎの支払いがあるときは、まずその対応から始めます。
Q. 顧問の税理士さんがいても、頼めますか?
A. はい。税理士さんと役割を分けて、一緒に進めます。(当社と税理士さんの役割)
当社ができること
代表の経験から
代表の上野は、お金の出入りを整理し、経営者と次の判断を考える支援を行っています。
当社の支援も、この順番で進めます。会社の状況によっては、2段目・3段目から始めることもあります。