黒字倒産は、利益が出ているのに、支払いに使うお金が足りなくなって、会社が続けられなくなることです。
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決算書を見ると利益はしっかり出ているのに、通帳のお金は増えていかない。
会社がつぶれるのは、赤字のときではありません。払うべきお金を、払えなくなったときです。
利益は「売った月」に数え、お金は「入った日」に増えます。このずれが大きいと、黒字でもお金が尽きます。
黒字でも倒産するのは、めずらしくない
東京商工リサーチの調べでは、2022年に倒産した企業のうち、直前の決算がわかった企業の約6割(62.9%)は最終赤字でした。
裏を返すと、残りの約4割は、赤字ではないのに倒産しています。
出典:東京商工リサーチ「2022年『倒産企業の財務データ分析』調査」
黒字倒産にいたる、よくある流れ
- 売上が伸びる:注文が増え、利益も出ている。
- 先にお金が出ていく:仕入れ、外注費、給料、人を増やすお金は、先に払う。
- お金が入るのは、あと:売上の代金が入るのは、1〜3か月先ということもある。
- 返済と税金が重なる:借入の返済や、利益に応じた税金の支払いも、決まった日に来る。
- 支払日に、お金が足りない:利益は出ているのに、支払日に払えない。
売上が伸びているときほど、立て替えるお金が増えます。「うまくいっている」と感じる時期こそ、気をつけたいときです。
(運転資金の記事)
早めに気づく3つのサイン
1. 利益は増えているのに、通帳のお金が増えていない
決算書の利益と、1年前と今の預金の残高を並べてみてください。利益ほどお金が増えていなければ、どこかでお金が止まっています。
2. 売掛金や在庫が、売上より早く増えている
代金をまだ受け取っていない売上や、売れ残りの商品が増えていると、お金はその分だけ手元から離れています。
3. 支払いのために、借りることが増えている
「返済のために、また借りる」「月末のたびに、入金を待つ」ことが続くなら、事業で生むお金と、出ていくお金のつり合いが崩れています。
防ぐためにできること
- この先のお金の出入りを、週ごとに見る。 月末だけ見ていると、月の途中の支払日に足りなくなることに気づけません。(資金繰り表の作り方)
- 利益とお金を、毎月並べて見る。 利益が出ているのにお金が増えない月は、理由を確かめます。
- 足りなくなりそうな月がわかったら、早めに相談する。 銀行への相談も、支払い時期の相談も、早いほど選べる手が多くなります。
よくある質問
Q. 黒字倒産は、大きな会社でも起きますか?
A. 会社の大きさに関係なく起きます。売上が大きいほど、立て替えるお金も大きくなるからです。
Q. 決算書だけで、気づけますか?
A. 決算書は1年に1回なので、気づくのが遅れがちです。毎月の数字と、この先のお金の予定を見ることが大切です。
Q. もうお金が足りなくなりそうです。何からすればいいですか?
A. まず、いつ、何の支払いが心配かを書き出してください。その日までのお金の動きを、一緒に確かめるところから始めます。
当社ができること
毎月の数字の表と、この先のお金の見通しを作ります