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資金繰り 成長への投資 小売業(洋服・3店舗)

売れ残りの服を、
仕入れのお金に戻す。

季節の終わった在庫を売り切って、手元のお金に戻しました。仕入れの半分は委託に変え、売れるまでお金が出ていかない形にしました。品ぞろえを保ったまま資金繰りが楽になり、社長は次の出店を考え始めています。

この事例を担当したCFO上野 貴司(中小企業診断士)

課題

在庫はある。利益も出ている。
なのに、仕入れのお金がない。

ショッピングモールに3店舗を出している、洋服のセレクトショップです。年商は約7,000万円。社長が一番困っていたのは、仕入れに使うお金がないことでした。

洋服は、季節が終わると一気に売れなくなります。セールで売るか、原価でリサイクルショップにまとめて売れば、お金に戻せます。でも社長は、それが損をしたように感じて、売り切れずにいました。お店には、3年以上前の商品まで残っていました。

在庫を持っていると、帳簿の上では利益が出ていきます。けれども、在庫のままではお金になりません。利益は出ているのに、お金は減っていきました。

項目内容
お店ショッピングモールに3店舗の洋服セレクトショップ(年商約7,000万円)
支援の開始2026年5月
困っていたこと仕入れに使うお金がない
まずしたこと今の季節に関係のない在庫を、セールや催事で売り切る
続けてしたこと仕入れの半分を、買い取りから委託に変える
変わったこと手元のお金が増え、資金繰りが楽に。品ぞろえとお客さんの満足は保ったまま。1店舗あたりの利益の出方が変わり、次の出店を考え始めた

取り組み

担当CFOが、
行ったこと。

  1. まず、在庫をお金に戻す。急いで打った手は、今の在庫をセールで売ることでした。それぞれのショッピングモールに頼んで売り出しの場(催事)を開いてもらったり、単発の催事に参加したりしました。今の季節に関係のない在庫は、とにかく売りました。
  2. 仕入れの半分を、委託に変える。買い取って仕入れる形の半分を、委託で仕入れる形に変えました。委託は、売れた分だけ代金を払い、売れ残りはメーカーに返せる仕入れ方です。先にお金を用意しなくても、商品を店に並べられます。
  3. 委託で取引できるメーカーを紹介する。委託に応じてくれるブランドのメーカーを、新しく紹介しました。

結果

品ぞろえはそのままに、
資金繰りが楽になった。

在庫を売った分だけ、手元のお金が増えました。委託で仕入れた服は、売れるまでお金が出ていきません。それでも商品は店に並べられるので、品ぞろえを保てています。資金繰りは楽になり、お客さんの満足も落ちていません。

在庫を売って手元のお金を増やすだけでなく、仕入れの半分を委託にしたことで、1店舗あたりの利益の出方も変わりました。お金と利益の両方が動いたことで、社長は今、次に出すお店のモールを探し始めています。次の出店も、お金の見通しを一緒に確かめてから決めます。

在庫の売り方や仕入れの形は、扱う商品や取引先によって変わります。すべての会社で委託の仕入れができるわけではありません。会社名は伏せています。

上野貴司の写真
この事例を担当したCFO

上野 貴司

代表取締役・中小企業診断士。事業会社での財務・経営管理15年、企業支援11年。

経歴と考え方を見る

御社の状況を、こうしたところから確かめます。

  • 利益は出ているのに、仕入れや支払いのお金が足りない。
  • 季節や流行が過ぎた在庫を、売り切れずに持ち続けている。
  • 仕入れのたびに、先にまとまったお金が出ていく。

眠っている在庫を、
動くお金に。

利益が出ているのにお金が足りないときは、在庫と仕入れの形に答えがあるかもしれません。今の数字から一緒に確かめます。

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